貸借対照表の見方|会社の健康状態を一目で把握する
貸借対照表は「会社の健康診断書」
貸借対照表(BS: Balance Sheet)は、ある時点での会社の財産と借金の状態を示す書類です。PLが「どれだけ稼いだか」なら、BSは「どれだけ持っているか」を表します。
BSを見れば、会社が安全か危険かが一目でわかります。
貸借対照表の基本構造
BSは左右に分かれています。
| 左側(資産) | 右側(負債+純資産) | |-------------|-------------------| | 流動資産(現金、売掛金、在庫) | 流動負債(買掛金、短期借入金) | | 固定資産(建物、設備、車両) | 固定負債(長期借入金) | | | 純資産(資本金、利益剰余金) |
資産 = 負債 + 純資産
この等式が常に成り立ちます。左右が必ずバランスするので「バランスシート」と呼ばれます。
社長が見るべき3つの指標
1. 自己資本比率
自己資本比率 = 純資産 ÷ 総資産 × 100
会社の資産のうち、借金ではない自分のお金がどれだけあるかを示します。
- 40%以上:安全
- 20〜40%:普通
- 20%未満:注意
- マイナス:債務超過(危険)
2. 流動比率
流動比率 = 流動資産 ÷ 流動負債 × 100
1年以内に現金化できる資産が、1年以内に返す必要がある負債をどれだけ上回っているかを示します。
- 200%以上:安全
- 150〜200%:普通
- 100〜150%:注意
- 100%未満:危険(短期的な支払い能力に不安)
3. 現預金の水準
最もシンプルで重要な指標。今すぐ使えるお金がいくらあるか。
月商の2〜3か月分が安全ラインです。1か月分を切ったら危険信号。
BSの読み方のコツ
左側(資産)の注意点
- 売掛金が増え続けている → 回収が遅れている可能性
- 在庫が増え続けている → 不良在庫のリスク
- 仮払金や立替金が長期残っている → 精算漏れ
右側(負債)の注意点
- 短期借入金が多すぎる → 資金繰りが不安定
- 買掛金が増え続けている → 支払いが遅れている可能性
純資産の注意点
- 利益剰余金がマイナス → 累積赤字がある状態
- 純資産がマイナス → 債務超過。早急に対策が必要
危険サインのまとめ
- 自己資本比率が下がり続けている
- 流動比率が100%を切った
- 現預金が月商の1か月分以下
- 売掛金の回転日数が長くなっている
- 在庫が増え続けている
これらのサインが複数出ている場合は、早急に対策を講じましょう。
PLとBSはセットで見る
PLだけ見て「利益が出ているから大丈夫」と安心するのは危険です。利益が出ていても、BSが悪化していれば倒産リスクがあります。
月次でPLとBSの両方を確認する習慣をつけましょう。フリーフリーなら日々の記帳を自動化し、最新のBS・PLをいつでも確認できます。