法人税の計算方法|中小企業の税率と計算例
中小企業の法人税率は「800万円以下なら15%」
法人税の税率は、所得金額と資本金によって変わります。中小企業(資本金1億円以下)は軽減税率が適用されます。
| 所得金額 | 税率 | |---------|------| | 800万円以下 | 15% | | 800万円超 | 23.2% |
個人事業主の所得税(最大45%)と比べると、法人税率は大幅に低いです。
法人税の計算手順
ステップ1:課税所得を計算する
課税所得 = 益金(収入) − 損金(経費)
会計上の利益に、税務上の調整(加算・減算)を加えたものが課税所得です。
ステップ2:法人税額を計算する
例:課税所得1,200万円の場合
- 800万円 × 15% = 120万円
- 400万円(1,200万−800万)× 23.2% = 92.8万円
- 法人税額:212.8万円
法人税だけじゃない。実際に払う税金
法人が支払う税金は法人税だけではありません。
| 税金の種類 | 概要 | |-----------|------| | 法人税 | 国税。所得に対して課税 | | 地方法人税 | 法人税額の10.3% | | 法人住民税 | 均等割(赤字でも課税)+法人税割 | | 法人事業税 | 所得に対して課税。翌期に損金算入可 | | 特別法人事業税 | 法人事業税の一定割合 |
実効税率のシミュレーション
すべての税金を合計した「実効税率」は以下の通りです。
| 所得金額 | 実効税率(概算) | |---------|----------------| | 400万円以下 | 約21〜23% | | 400〜800万円 | 約23〜25% | | 800万円超 | 約33〜35% |
計算例:課税所得500万円
| 税金 | 税率 | 金額 | |------|------|------| | 法人税 | 15% | 75万円 | | 地方法人税 | 法人税の10.3% | 7.7万円 | | 法人住民税(法人税割) | 法人税の約7% | 5.3万円 | | 法人住民税(均等割) | 定額 | 7万円 | | 法人事業税 | 約5% | 25万円 | | 特別法人事業税 | 事業税の37% | 9.3万円 | | 合計 | | 約129万円 |
実効税率は約25.8%です。
計算例:課税所得1,500万円
| 税金 | 金額 | |------|------| | 法人税 | 282.4万円 | | 地方法人税 | 29.1万円 | | 法人住民税 | 26.8万円 | | 法人事業税 | 約96万円 | | 特別法人事業税 | 約35万円 | | 合計 | 約469万円 |
実効税率は約31.3%です。
赤字の場合
赤字でも法人住民税の均等割(年間約7万円)は支払う必要があります。
赤字は翌期以降に繰り越して、黒字の年の所得から控除できます(欠損金の繰越控除、10年間)。
法人税を減らすには
- 役員報酬を最適化する
- 決算前に必要な経費を計上する
- 中小企業の税額控除を活用する(設備投資減税など)
- 損金算入できる保険を活用する
正確な税額予測には正確な経理が不可欠です。フリーフリーで記帳を自動化し、決算前に正確な利益を把握しましょう。