損益計算書の見方|社長が毎月チェックすべき3つの数字
損益計算書は「会社の成績表」
損益計算書(PL: Profit and Loss Statement)は、一定期間の売上・費用・利益をまとめた書類です。会社が儲かっているかどうかが一目でわかります。
細かい数字を全部見る必要はありません。社長が毎月チェックすべきは3つだけです。
損益計算書の基本構造
上から順に見ていきます。
| 項目 | 意味 | |------|------| | 売上高 | 本業の収入 | | 売上原価 | 商品の仕入れや製造にかかったコスト | | 売上総利益(粗利) | 売上 − 売上原価 | | 販管費 | 人件費、家賃、広告費、通信費など | | 営業利益 | 粗利 − 販管費 | | 営業外収益・費用 | 利息、為替差損益など | | 経常利益 | 営業利益 + 営業外収益 − 営業外費用 | | 特別利益・損失 | 固定資産の売却損益など | | 税引前当期純利益 | 経常利益 + 特別利益 − 特別損失 | | 当期純利益 | 税金を引いた最終利益 |
社長が毎月チェックすべき3つの数字
1. 売上総利益率(粗利率)
粗利率 = 売上総利益 ÷ 売上高 × 100
粗利率が下がっていたら、値引きのしすぎ、仕入コストの上昇、商品ミックスの変化などが原因です。
業種別の目安:
- 小売業:25〜35%
- 飲食業:60〜70%
- サービス業:70〜90%
- 製造業:30〜50%
前月比、前年同月比で推移を確認してください。
2. 営業利益率
営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高 × 100
本業でどれだけ儲かっているかを示す指標。これがマイナスなら、事業構造に問題があります。
中小企業の目安:
- 5%以上:優良
- 2〜5%:普通
- 0〜2%:注意
- マイナス:危険
3. 人件費率
人件費率 = 人件費 ÷ 売上高 × 100
中小企業で最も大きな経費は人件費です。売上に対して人件費が占める割合を把握しておきましょう。
業種別の目安:
- 小売業:10〜15%
- 飲食業:25〜35%
- サービス業:40〜60%
前月比較と前年同月比較
単月の数字だけ見ても意味がありません。必ず比較してください。
- 前月比:先月と比べて改善しているか悪化しているか
- 前年同月比:季節変動を除いた成長を確認
よくある危険サイン
- 売上は増えているのに粗利率が下がっている → 安売りしすぎ
- 売上が横ばいなのに販管費が増えている → コスト管理の問題
- 営業利益がマイナスなのに経常利益がプラス → 本業で稼げていない
月1回、15分の習慣を
難しく考える必要はありません。月1回、会計ソフトのレポートを開いて、3つの数字を確認するだけ。15分で終わります。
正確なPLを出すには、正確な記帳が前提です。フリーフリーで記帳を自動化し、リアルタイムのPLをいつでも確認できる環境を作りましょう。