freeeの『決算整理仕訳』とは?年末にやる処理をわかりやすく
「決算整理仕訳」は年末の帳簿の最終調整
1年間の経理が終わって、いよいよ確定申告。その前に必要なのが「決算整理仕訳」です。
難しそうな名前ですが、やっていることは**「1年分の帳簿を正しく整える最終調整」**です。
日常の経理でカバーしきれなかった部分を、年末にまとめて処理します。
なぜ必要なのか
日々の取引を記録していれば、ほとんどの帳簿は正しいです。でも、いくつか「年に1回まとめて処理したほうが良い」ものがあります。
- パソコンを買ったけど、全額を今年の経費にはできない(減価償却)
- 家賃の一部を経費にしたい(按分)
- 年末時点で在庫がある(棚卸)
- 前払いした費用がある(前払費用)
これらは、日常の取引登録だけでは処理しきれません。
フリーランスに関係する決算整理仕訳
1. 減価償却
10万円以上のパソコンや機材を買った場合、購入年に全額を経費にはできません。数年に分けて少しずつ経費にしていきます。
freeeでは「固定資産台帳」に登録すると、減価償却費を自動で計算してくれます。決算整理のタイミングで、計算された金額が仕訳として反映されます。
2. 家事按分
自宅兼事務所の家賃や電気代のうち、事業で使った割合だけ経費にする処理です。
freeeの「確定申告」メニューから「家事按分」を設定すると、自動で計算してくれます。按分の仕訳も自動で作られるので、手動で振替伝票を作る必要はありません。
3. 棚卸(在庫の確認)
物販をしている方は、年末時点でまだ売れていない商品(在庫)を確認します。仕入れた商品すべてが今年の経費になるわけではなく、売れ残った分は翌年に持ち越します。
サービス業のフリーランスで在庫がない方は、この処理は不要です。
4. 前払費用・未払費用の調整
年をまたぐ契約がある場合の調整です。たとえば、12月に翌年1月分の家賃を払った場合、その支払いは来年の経費なので、今年の経費から外す必要があります。
ただし、金額が小さい場合は省略してもほぼ問題ありません。
freeeでの操作方法
減価償却
- 「確定申告」→「固定資産台帳」
- 資産を登録(品名、取得日、金額、耐用年数)
- freeeが自動で償却額を計算
- 決算処理で自動反映
家事按分
- 「確定申告」→「家事按分」
- 按分する経費と割合を設定
- 「設定を保存」
- 確定申告書に自動で反映
その他の決算整理仕訳
棚卸や前払費用の調整は、「振替伝票」で手動登録する必要があります。振替伝票の使い方に慣れていない場合は、税理士に相談するのが確実です。
決算整理仕訳を忘れるとどうなる?
- 減価償却を忘れると、経費が少なくなり、税金を多く払うことに
- 按分を忘れると、同じく経費が減って損をする
- 棚卸を忘れると、仕入れ額が多くなりすぎて、逆に税金が少なくなる(税務署から指摘されるリスク)
つまり、決算整理仕訳をしないと帳簿が正しくならないということです。
初心者がやるべきことは2つだけ
フリーランスの方は、まず以下の2つだけ押さえれば大丈夫です。
- 固定資産台帳に10万円以上の購入品を登録する
- 家事按分を設定する
それ以外の決算整理仕訳は、該当しなければ不要です。
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