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フリーランスの消費税|いつから払う?免税事業者の条件

フリーランスも消費税を払うの?

普段の買い物で当たり前に払っている消費税。実はフリーランスにも「消費税を納める義務」が発生することがあります。

結論からいうと、年間の課税売上高が1,000万円を超えた場合、その2年後から消費税の納税義務が生じます。ただし、インボイス制度の導入により、売上1,000万円以下でも課税事業者を選択するフリーランスが増えています。

この記事では、消費税の基本的な仕組みから免税事業者の条件、課税事業者になったときの対応まで解説します。

消費税の基本的な仕組み

消費税は「預かり税」

消費税は、最終的に消費者が負担する税金です。フリーランスは取引先から消費税を受け取り、仕入れ先に消費税を支払います。その差額を国に納めるのが消費税の仕組みです。

たとえば、10万円(税抜)の仕事をした場合、取引先から11万円(消費税1万円含む)を受け取ります。その仕事のために5,000円(税込5,500円)の経費がかかったとすると、納める消費税は以下の通りです。

受け取った消費税(1万円)− 支払った消費税(500円)= 納付額(9,500円)

課税売上高とは

課税売上高は、消費税の課税対象となる売上の合計額です。ほとんどのフリーランスの売上は課税対象です。ただし、以下のような取引は非課税です。

  • 住宅の貸付(居住用の家賃収入)
  • 医療・介護サービス
  • 学校の授業料

一般的なフリーランス(Web制作、デザイン、ライティング、コンサルなど)の売上は、すべて課税売上に該当します。

免税事業者の条件

基本ルール:1,000万円の壁

消費税の納税義務は、基準期間の課税売上高が1,000万円以下であれば免除されます。

  • 基準期間:個人事業主の場合、2年前(前々年)の1月1日〜12月31日
  • 特定期間:前年の1月1日〜6月30日の売上(または給与支払額)が1,000万円超の場合も課税事業者に

つまり、2024年の売上が1,000万円を超えた場合、2026年から課税事業者になります。

開業から2年間は原則免税

開業1年目と2年目は、基準期間(2年前)の売上がゼロなので、原則として免税事業者です。ただし、特定期間の売上が1,000万円を超える場合は、2年目から課税事業者になる可能性があります。

インボイス登録すると免税事業者ではなくなる

2023年10月に始まったインボイス制度(適格請求書等保存方式)により、状況が変わりました。インボイス発行事業者として登録すると、売上が1,000万円以下でも消費税の納税義務が生じます。

取引先が消費税の仕入税額控除を受けるには、インボイス(適格請求書)が必要です。そのため、法人や課税事業者と取引するフリーランスは、インボイス登録を求められるケースが多くなっています。

課税事業者になったらやること

1. 届出書の提出

課税事業者になることが確定したら(または自ら選択する場合)、以下の届出を税務署に提出します。

  • 消費税課税事業者届出書:基準期間の売上が1,000万円を超えた場合
  • 消費税課税事業者選択届出書:自ら課税事業者を選ぶ場合(インボイス登録する場合など)

2. 計算方法の選択

消費税の計算方法は2つあります。

本則課税(原則課税):受け取った消費税から、実際に支払った消費税を差し引いて計算。経費が多い場合に有利。

簡易課税:受け取った消費税に「みなし仕入率」を掛けて計算。実際の経費を計算する手間が省ける。課税売上高が5,000万円以下の事業者が選択可能。

フリーランスの場合、経費が少ないケースが多いため、簡易課税の方が有利になることが多いです。業種ごとのみなし仕入率は以下の通りです。

| 業種 | みなし仕入率 | |---|---| | 卸売業 | 90% | | 小売業 | 80% | | 製造業 | 70% | | その他の事業(飲食業など) | 60% | | サービス業 | 50% | | 不動産業 | 40% |

Web制作やコンサルなどのフリーランスはサービス業(50%)に該当することが多いです。

3. freeeでの消費税設定

freeeでは、設定画面から消費税の課税方式を選択できます。

  1. 設定 → 事業所の設定 → 消費税設定を開く
  2. 課税方式:本則課税または簡易課税を選択
  3. 経理方式:税込経理または税抜経理を選択(税抜経理が推奨)

設定後は、取引入力時に消費税が自動計算されます。確定申告時には消費税申告書も自動生成されるので、追加の作業はほとんどありません。

2割特例:インボイス登録したフリーランスの救済措置

インボイス制度で免税事業者から課税事業者になった方向けの経過措置として、「2割特例」があります。納付税額を「受け取った消費税の2割」に抑えられる制度です。

2割特例は2026年分の申告まで適用可能です。届出は不要で、確定申告時に選択するだけです。簡易課税や本則課税と比べて有利な方を選べます。

まとめ:まずは自分の立場を確認しよう

消費税は、フリーランスにとって避けて通れないテーマです。まずは自分が免税事業者なのか課税事業者なのかを確認し、課税事業者であれば計算方法(本則・簡易・2割特例)を比較して、もっとも有利なものを選びましょう。


消費税の計算方法やインボイス登録について迷ったら、フリーフリーにLINEで相談できます。あなたの状況に合ったアドバイスをお伝えします。

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