決算書の見方|経営者が最低限知るべき3つの数字
決算書は「全部読む」必要はない
決算書と聞くと、難しい数字の羅列を想像するかもしれません。しかし、経営者が普段チェックすべき数字は限られています。
この記事では、経営判断に直結する3つの数字に絞って解説します。
決算書の基本構成
決算書は主に2つの書類で構成されています。
- 損益計算書(P/L):1年間の「儲け」を示す書類
- 貸借対照表(B/S):決算日時点の「財産の状態」を示す書類
数字1:売上総利益(粗利)
場所:損益計算書
売上総利益は「売上高 − 売上原価」で計算されます。いわゆる「粗利」です。
売上高 1,000万円
売上原価 − 400万円
売上総利益 600万円(粗利率60%)
なぜ重要か
粗利は事業の基本的な収益力を示します。粗利率が低い場合は、値付けや仕入れの見直しが必要です。
業種ごとの粗利率の目安:
- サービス業:60〜80%
- 小売業:25〜40%
- 製造業:30〜50%
数字2:営業利益
場所:損益計算書
営業利益は「売上総利益 − 販売費及び一般管理費」で計算されます。本業で稼いだ利益です。
売上総利益 600万円
販管費 − 450万円
営業利益 150万円(営業利益率15%)
なぜ重要か
営業利益がプラスなら、本業は黒字です。マイナスなら、人件費や家賃などの固定費が粗利を上回っているということです。
営業利益率は5%以上あれば健全とされます。10%以上あれば優秀です。
数字3:自己資本比率
場所:貸借対照表
自己資本比率は「純資産 ÷ 総資産 × 100」で計算されます。
総資産 2,000万円
負債 1,200万円
純資産 800万円
自己資本比率 40%
なぜ重要か
自己資本比率は会社の安全性を示す指標です。高いほど借入に頼らず経営できていることを意味します。
- 40%以上:安定している
- 20〜40%:一般的
- 20%未満:財務体質の改善が必要
銀行融資の審査でも重視される数字です。
3つの数字の使い方
毎月の月次試算表で、この3つの数字をチェックしましょう。
- 粗利率が下がった → 値付け・仕入先の見直し
- 営業利益が減った → 固定費の見直し
- 自己資本比率が下がった → 借入の増加に注意
前月比・前年比で変動を追うことで、問題の早期発見につながります。
まとめ
決算書のすべてを理解する必要はありません。売上総利益、営業利益、自己資本比率の3つを押さえるだけで、経営の健康状態がわかります。
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