営業車のローンは経費になる?車の購入費用の仕訳方法
結論: ローンの元本は×(利息は○)。車両本体は減価償却で経費化。
営業車をローンで購入した場合、毎月の返済額がそのまま経費になるわけではありません。「元本」と「利息」、そして「減価償却」を正しく理解しておく必要があります。
ローン返済の仕訳ルール
車のローンは以下のように分解して処理します。
| 項目 | 経費になる? | 理由 | |------|------------|------| | ローン元本 | × | 借りたお金を返しているだけ | | ローン利息 | ○ | 借入に伴う費用(支払利息) | | 車両本体 | ○ | 減価償却費として毎年経費化 |
具体例: 300万円の車をローンで購入
- 車両価格: 300万円
- ローン: 5年(年利3%)
- 月々の返済額: 約53,900円(うち元本約50,000円、利息約3,900円)
この場合、月々の返済のうち経費にできるのは利息の約3,900円のみです。元本の50,000円は経費にはなりません。
減価償却の計算方法
車両本体は購入時に一括で経費にするのではなく、耐用年数に応じて毎年少しずつ経費にしていきます。
普通車の耐用年数
| 状態 | 耐用年数 | |------|---------| | 新車 | 6年 | | 中古(3年落ち) | 3年 | | 中古(4年以上落ち) | 2年 |
計算例: 新車300万円(定額法)
年間の減価償却費: 300万円 ÷ 6年 = 50万円/年
事業用100%なら年間50万円が経費になります。プライベートでも使う場合は按分が必要です。
一括購入の場合
ローンではなく現金一括で購入した場合も、減価償却のルールは同じです。300万円を一括で払っても、経費にできるのは年間50万円です。
ただし、10万円未満の車両(現実的にはほぼないですが)は全額経費にできます。また、青色申告者は30万円未満の資産を一括経費にできる特例があります。
仕訳の流れ
購入時
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | |------|------|------|------| | 車両運搬具 | 3,000,000円 | 長期借入金 | 3,000,000円 |
毎月の返済時
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | |------|------|------|------| | 長期借入金 | 50,000円 | 普通預金 | 53,900円 | | 支払利息 | 3,900円 | | |
決算時(減価償却)
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | |------|------|------|------| | 減価償却費 | 500,000円 | 車両運搬具 | 500,000円 |
中古車がお得な理由
節税の観点では、4年以上落ちの中古車が有利です。耐用年数が2年になるため、300万円の車でも年間150万円を経費にできます。「中古の高級車で節税」と言われるのはこの仕組みです。
まとめ
車のローン返済は「元本は経費にならない、利息だけ経費になる」というのが基本ルールです。車両本体は減価償却で経費化するため、仕訳がやや複雑になります。正しく処理して、適切に節税しましょう。
フリーフリーなら、減価償却の計算も自動で処理してくれます。ローンの元本・利息の仕訳もテンプレートから簡単に入力可能です。