ドル建て取引の記帳方法|為替レートはいつの?
為替レートは「取引日」のレートを使う
ドル建て取引の記帳で最も多い疑問が「どの時点の為替レートを使うのか」です。
答えは、取引が発生した日のレートです。請求書を発行した日、サービスを提供した日など、売上や経費が確定した日のレートで円換算します。
基本の記帳パターン
売上の場合
海外クライアントに$1,000の請求書を発行(取引日レート:1ドル=150円)。
売上計上時:
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | |------|------|------|------| | 売掛金 | 150,000 | 売上 | 150,000 |
入金時(レート:1ドル=152円、入金額$1,000):
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | |------|------|------|------| | 普通預金 | 152,000 | 売掛金 | 150,000 | | | | 為替差益 | 2,000 |
レートが上がったので2,000円の為替差益が出ます。
経費の場合
海外サービスに$50を支払い(取引日レート:1ドル=150円)。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | |------|------|------|------| | 通信費 | 7,500 | 普通預金 | 7,500 |
クレジットカードで支払った場合は、カード利用日のレートで換算します。カード会社の請求額と差が出ることがありますが、その差額は為替差損益で調整します。
どの為替レートを使うべきか
原則:TTM(仲値)
最も一般的なのは、取引日の**TTM(電信仲値相場)**を使う方法です。三菱UFJ銀行が公表するTTMが広く使われています。
簡便法:TTSまたはTTB
- 外貨を買う(支払い)→ TTS(電信売相場)
- 外貨を売る(受取り)→ TTB(電信買相場)
この方法も認められています。
継続適用が大事
どのレートを使うかは、一度決めたら毎年同じ方法を継続します。今年はTTM、来年はTTSというように変えるのはNGです。
決算時の処理
期末に外貨建ての売掛金や買掛金が残っている場合、期末日のレートで換算し直します。
例:売掛金$1,000が残っている(計上時150円→期末148円)
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 | |------|------|------|------| | 為替差損 | 2,000 | 売掛金 | 2,000 |
この換算差額は為替差損益として計上します。
外貨取引が多い場合のコツ
- 為替レートの参照元を1つに決めて記録に残す
- 毎月末に外貨建て残高を一覧にまとめる
- 可能なら外貨口座で管理し、円転のタイミングを分ける
外貨取引の記帳は手間がかかりますが、ルールを決めれば迷いません。フリーフリーなら為替レートの自動取得と差損益の計算をサポートしています。