国民年金の免除・猶予制度|払えない時の対処法
国民年金が払えないなら免除・猶予制度を使おう
フリーランスや個人事業主が加入する国民年金。月額約16,980円(2026年度)の負担は、収入が不安定な時期には重く感じるものです。
払えない場合は、放置するのではなく免除・猶予制度を申請しましょう。未納のまま放置するのが最悪の選択です。
免除制度の種類
前年の所得に応じて、4段階の免除が受けられます。
| 免除区分 | 所得基準(単身の場合) | 年金額への反映 | |---------|---------------------|-------------| | 全額免除 | 67万円以下 | 1/2 | | 3/4免除 | 88万円以下 | 5/8 | | 半額免除 | 128万円以下 | 3/4 | | 1/4免除 | 168万円以下 | 7/8 |
免除期間は年金の受給資格期間に算入されます。また、免除期間中も国庫負担分(1/2)は反映されるため、全額免除でも将来もらえる年金がゼロにはなりません。
納付猶予制度
50歳未満の人が対象です。所得基準は全額免除と同じ(67万円以下)ですが、将来の年金額には反映されません。
受給資格期間には算入されるため、「年金を受け取る権利」は守られます。
申請方法
必要なもの
- 国民年金保険料免除・納付猶予申請書
- 年金手帳またはマイナンバーカード
申請先
- 住所地の市区町村役場の国民年金窓口
- 年金事務所
申請時期
免除は毎年7月から翌年6月までの期間単位で申請します。7月に申請すると、前年の所得で審査されます。
継続申請を希望すれば、毎年自動で審査されるようにできます。
未納と免除の違い
| | 未納 | 免除 | |---|------|------| | 受給資格期間 | 算入されない | 算入される | | 将来の年金額 | 反映されない | 一部反映される | | 障害年金・遺族年金 | 受けられない可能性 | 受けられる | | 追納 | 2年以内なら可能 | 10年以内なら可能 |
未納のまま放置すると、万が一の障害や死亡時に障害年金・遺族年金が受けられなくなるリスクがあります。免除の申請は必ず行いましょう。
追納について
免除を受けた期間の保険料は、10年以内であれば後から納付(追納)できます。
追納すると、将来の年金額が満額に近づきます。収入が安定してきたら、追納を検討しましょう。
ただし、免除を受けてから3年以上経過すると加算額がつくため、早めの追納がお得です。
フリーランスの年金対策
国民年金だけでは老後の備えとして不十分です。余裕があれば以下も検討しましょう。
- 国民年金基金:国民年金に上乗せできる。掛金は全額社会保険料控除
- iDeCo(個人型確定拠出年金):掛金は全額所得控除。運用益も非課税
- 小規模企業共済:退職金代わりの積立。掛金は全額所得控除
まとめ
国民年金が払えない場合は、必ず免除・猶予制度を申請してください。未納放置は将来の年金だけでなく、障害年金の権利も失うリスクがあります。
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