所得税の計算方法を超シンプルに解説|税率表つき
結論:所得税は「課税所得 × 税率 − 控除額」で計算できる
所得税の計算は4ステップです。難しそうに見えますが、一つずつやれば簡単です。
所得税の計算4ステップ
ステップ1:収入から経費を引く
売上(収入)− 経費 = 所得
フリーランスの場合、事業に使ったお金(パソコン代、通信費、家賃按分など)を引きます。
ステップ2:所得から控除を引く
所得 − 各種控除 = 課税所得
使える控除の例:
- 基礎控除:48万円(所得2,400万円以下)
- 青色申告特別控除:最大65万円
- 社会保険料控除:支払った国保・年金の全額
- 小規模企業共済等掛金控除:iDeCoや共済の掛金
- 生命保険料控除:最大12万円
- 配偶者控除:最大38万円
ステップ3:税率をかけて税額を出す
課税所得に以下の税率をかけます。
| 課税所得 | 税率 | 控除額 | |---------|------|--------| | 195万円以下 | 5% | 0円 | | 195万円超〜330万円以下 | 10% | 97,500円 | | 330万円超〜695万円以下 | 20% | 427,500円 | | 695万円超〜900万円以下 | 23% | 636,000円 | | 900万円超〜1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 | | 1,800万円超〜4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 | | 4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
所得税額 = 課税所得 × 税率 − 控除額
ステップ4:復興特別所得税を加える
最終的な税額 = 所得税額 × 1.021
復興特別所得税(2.1%)が上乗せされます。2037年まで続く予定です。
具体例で計算してみよう
フリーランスのWebエンジニア(青色申告)の場合:
収入と経費
- 売上:600万円
- 経費:100万円
- 所得:500万円
控除
- 青色申告特別控除:65万円
- 基礎控除:48万円
- 社会保険料控除(国保+年金):60万円
- 小規模企業共済:36万円(月3万円)
- 控除合計:209万円
課税所得 500万円 − 209万円 = 291万円
所得税額 291万円 × 10% − 97,500円 = 193,500円
復興特別所得税込み 193,500円 × 1.021 = 約197,600円
年間の所得税は約20万円です。
よくある勘違い
「税率20%」は全額に20%ではない
累進課税は「超えた部分だけ」に高い税率がかかる仕組みです。課税所得が400万円の場合、全額に20%がかかるわけではありません。
- 195万円まで → 5% = 97,500円
- 195万円超〜330万円 → 10% = 135,000円
- 330万円超〜400万円 → 20% = 140,000円
- 合計:372,500円
税率表の「控除額」を使えば一発で計算できます。 400万円 × 20% − 427,500円 = 372,500円(同じ結果)
住民税は別途かかる
所得税とは別に、住民税が約10%かかります。課税所得291万円なら、住民税は約29万円です。
所得税を減らすには
- 経費をしっかり計上する:漏れがないように
- 青色申告で65万円控除:これだけで大きな節税
- iDeCoや小規模企業共済:掛金が全額控除
- ふるさと納税:実質2,000円で返礼品がもらえる
- 医療費控除:年間10万円超の医療費がある場合
まとめ
- 所得税は「課税所得 × 税率 − 控除額」で計算
- 累進課税なので、所得が上がるほど税率も上がる
- 控除をフル活用すれば、税金を大幅に減らせる
- 復興特別所得税(2.1%)も忘れずに
正確な所得税計算の第一歩は、日々の帳簿付けから。フリーフリーならAIが自動で仕訳するので、確定申告の計算もスムーズです。