源泉徴収を忘れていた!後から対応する方法
源泉徴収の忘れに気づいたら速やかに納付する
外部のフリーランスに報酬を支払う際に源泉徴収をし忘れていた場合、気づいた時点で速やかに対応する必要があります。
源泉徴収は支払う側の義務です。たとえ相手が確定申告で精算するとしても、支払者の源泉徴収義務がなくなるわけではありません。
源泉徴収を忘れていたときの対応手順
1. 未徴収額を計算する
源泉徴収すべきだった金額を計算します。
個人への報酬の場合:
- 100万円以下:支払額 × 10.21%
- 100万円超:(支払額 - 100万円)× 20.42% + 102,100円
2. 源泉所得税を納付する
計算した源泉所得税額を税務署に納付します。納付書(所得税徴収高計算書)に記入して、金融機関またはe-Taxで納付します。
3. 支払先への対応
支払先(フリーランス)にも連絡し、以下のいずれかで対応します。
パターンA:支払先から源泉税分を回収する 次回の支払い時に相殺するか、差額を返金してもらいます。
パターンB:自社で負担する 源泉税分を自社の費用として負担します。この場合、「グロスアップ計算」(税引後の手取りから逆算して源泉税を計算)が必要になります。
4. 源泉徴収票の修正
年末に発行する支払調書の内容を修正します。正しい源泉徴収税額を記載した支払調書を発行しましょう。
ペナルティ
不納付加算税
源泉所得税を期限までに納付しなかった場合、不納付加算税がかかります。
- 自主的に納付した場合:5%
- 税務署の指摘後に納付した場合:10%
ただし、以下の場合は不納付加算税が免除されます。
- 納付期限から1か月以内に自主納付し、過去1年間に未納がない場合
延滞税
本来の納付期限の翌日から延滞税が発生します。
- 納付期限から2か月以内:年2.4%程度
- 2か月超:年8.7%程度
早めに納付するほど延滞税は少なくて済みます。
よくある源泉徴収の忘れパターン
| パターン | 対処 | |---|---| | フリーランスへの報酬で源泉を引かなかった | 後から納付 | | 源泉が必要な報酬を「必要なし」と判断していた | 報酬の種類を再確認 | | 海外送金で源泉徴収を忘れた | 国内法人の義務として納付 | | 個人事業主同士の取引で源泉を忘れた | 法定の源泉徴収対象か確認 |
源泉徴収が必要な報酬の例
- 原稿料・講演料
- デザイン料
- 弁護士・税理士・社労士への報酬
- 外交員報酬
- プロスポーツ選手の報酬
- 芸能人の出演料
防止策
- 支払い時にチェックリストを使う:源泉徴収が必要かどうかを毎回確認
- 会計ソフトで自動計算させる:freeeやマネーフォワードは源泉徴収に対応
- 支払い先との契約書に明記する:源泉徴収の有無を契約時に取り決める
- 納期の特例を活用する:年2回の納付にまとめることで管理を簡素化
源泉徴収の忘れは早期発見・早期対応が大切です。フリーフリーでは、源泉徴収の計算方法や対象となる報酬について詳しく解説しています。