棚卸とは?在庫の数え方と仕訳
棚卸とは「在庫を実際に数えて金額を確定する作業」
棚卸(たなおろし)は、手元にある商品や材料の数量を数え、金額を確定する作業です。年末の決算で必須の作業であり、正しい利益を計算するために欠かせません。
なぜ棚卸が必要なのか
仕入れた商品がすべて売れるとは限りません。年末に売れ残った在庫は、今年の経費(売上原価)から差し引く必要があります。
売上原価 = 期首在庫 + 今年の仕入 ー 期末在庫
期末在庫を確定するのが棚卸の目的です。棚卸をしないと、経費が実態より多くなり、利益が過少になります。
棚卸のやり方
ステップ1:棚卸表を準備する
棚卸表には以下の項目を記載します。
- 商品名
- 数量
- 単価
- 金額(数量 × 単価)
Excelやスプレッドシートで作成すれば十分です。
ステップ2:在庫を実際に数える
12月31日時点の在庫をすべて数えます。数え漏れがないよう、場所ごとに系統的に数えましょう。
- 倉庫
- 店舗の棚
- 作業場
- 外部の保管場所
ステップ3:単価を決める
在庫の単価は、原則として仕入原価を使います。仕入時期によって単価が異なる場合は、以下の方法から選びます。
- 最終仕入原価法:最後に仕入れた単価を使う(最もシンプル)
- 先入先出法:先に仕入れたものから売れたとみなす
- 総平均法:年間の平均仕入単価を使う
個人事業主は最終仕入原価法が一般的です。
ステップ4:金額を計算する
数量 × 単価で各商品の在庫金額を計算し、合計額を出します。
棚卸の仕訳
期末の仕訳(決算整理仕訳)
棚卸資産 ○○円 / 期末棚卸高 ○○円
翌期首の仕訳
期首棚卸高 ○○円 / 棚卸資産 ○○円
会計ソフトによって科目名が異なる場合がありますが、考え方は同じです。
在庫がある個人事業主の例
- ハンドメイド作家(材料の在庫)
- ネットショップ運営者(商品の在庫)
- カメラマン(販売用の消耗品)
- 飲食業(食材の在庫)
これらの事業では、年末に棚卸をして在庫金額を確定する必要があります。
注意点
- 不良在庫:売れ見込みのない在庫は評価減を検討する
- 棚卸表の保管:7年間保管が必要
- 数え間違い:2人以上でダブルチェックすると安心
まとめ
棚卸は在庫を持つ事業者にとって必須の年末作業です。正確に在庫を数え、棚卸表を作成して保管しましょう。在庫金額が変わると、利益と税金に直接影響します。
freeeなら棚卸の仕訳もスムーズに登録できます。フリーフリーでは、決算の手順をステップごとに解説しています。